第三回 「シャトー・サン=ピエール・ド・メジャン」

 

第三回

赤ワイン

「シャトー・サン=ピエール・ド・メジャン
リュベロン・ルージュ」

白ワイン

「シャトー・サン=ピエール・ド・メジャン
リュベロン・ブラン」


可愛らしいラベルが目を引くリュベロンのワイン。真ん中に修道院、それを取り囲むようにしてブドウ畑が広がる絵をテーマにしたラベルは、1118年に書物に登場した昔から、修道院でワインを醸してきた歴史を表しています。

キリスト教は禁欲のイメージ、お酒もNGなのでは、という問いを良くいただきますが、イエス様は水をぶどう酒(ワイン)に変えたり、「酔い過ぎなければ良いよー」と勧めてもくださったりしたことが聖書にも載っています。

このリュベロン・ルージュは、シラー種、グルナッシュ種、カリニャン種の3種類のブドウを使用し、醸造はステンレスタンク、熟成はセメントタンクで行っており、ブドウ本来のピュアな果実味を楽しんでいただける、moullaの中でもスタンダードなワインです。パワフルさもありますが、スパイシーさとしなやかさを掛け持ち、白身肉・赤身肉にも相性の良いワインに仕上がっています。

リュベロン・ブランも同じくクレレット種、ヴェルメンティーノ種、グルナッシュ・ブラン種の3種類のブドウを使用、こちらは醸造・熟成ともにステンレスタンクにて仕上げられ、フレッシュさをなくさないように注意しながら、ハーブやスパイスを感じるエキゾチックな味わいとなっています。チーズや魚介類はもちろん、和食なら天ぷらなどに合わせても味わいが引き立ちます。

少し優しい音楽をかけてリュベロンのワインを飲むと、ちょっぴり気分が軽くなるような感じになるのは、修道院の清いおまじないのせいでしょうか。

でも、キリスト教ではなくても、教えを破っての酔い過ぎは禁物ですよ。

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シャトー・サン=ピエール・ド・メジャン リュベロン・ルージュ

シャトー・サン=ピエール・ド・メジャン リュベロン・ブラン

堀澤和弘(ソムリエ)】

大学時代からワインの道を志す事を決意し、卒業論文は「ロマネ・コンティ」をテーマに書き上げる。大学卒業後、青山の伝説のワインバーで修業を積み、その後酒販店で研鑽し渡仏。ロワールにて1年間の栽培・醸造の勉強、1年間のパリでの生活後に帰国。東京のワインショップに店長として6年間勤務後、現在のグラムスリーワイン事業部を担っている。グラムスリーにてワインの輸入を手掛ける事で、ゼロからブドウが出来、ワインとなって口に入るまでのワインの流通の過程すべてを経験。ワインの造り手から消費者までの道のりを知り、いろいろなアプローチにてワインの楽しみ方を訴求し続けている。

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